口唇裂とは、生まれつきくちびる(唇)が割れている状態です。割れ方の程度には種々のものがあり、赤い唇にわずかな陥凹がある程度から、くちびる全体が鼻まで割れている(完全口唇裂)ものまであります。また、片側だけのことと、両側の口唇裂があります。図に示すとこのようになります。(ウィキより引用)

口蓋裂は、鼻のあなの奥(鼻腔)と口を境する口蓋(口の天井部分)が、うまくできなかったことにより口蓋に割れ目がある状態です。 もともと人体が発生する途中では、鼻と口はひとつの腔です。
左右から口蓋突起と呼ばれる部分が伸びてきて真ん中でくっ付いて口蓋ができます。
この過程がうまく行かなかったとき、口蓋裂となります。

唇が割れのみのタイプの”口唇裂”から、口唇と歯ぐきそして口蓋が割れている”唇顎口蓋裂”、口蓋だけがわれている”口蓋裂”に分類されます。口蓋裂も後方のみに裂がある「軟口蓋裂」、口蓋の骨組織も割れている「硬軟口蓋裂」、また、粘膜の連続性が残っていて、筋層に裂がある「粘膜下口蓋裂」があります。

口唇裂・口蓋裂は比較的頻度の高い生まれつきの病気です。(500出生に1人と言われている)
口蓋裂があると、哺乳障害、ことばの鼻漏れ、構音障害、また、歯科的には歯の欠損、歯並びの悪さ(歯列不正)などの問題があります。

口唇裂・口蓋裂の治療は現在では大変進歩しています。その治療は一度にすべて行うのではなく、成長・発達にあわせて、適切な時期に適当な治療を行う必要があります。したがって、治療は新生児期から始まり、段階的に行われます。そこで、患者本人はもちろん、家族の協力がぜひ必要です。

合併症について
口唇口蓋裂を合併するさまざまな症候群があります。
口唇口蓋裂について調べると、自分のお子さんが、他にも悪いところがあるのではないかと、気に病んでしまうご家族もいます。しかし、そうした重症の合併症を持つことはごく稀です。
実際には、大きな合併症はなくて、口唇裂・口蓋裂がある場合がほとんどと思います。
心臓などの内臓合併症があれば、生まれたときに、すぐに症状が現れることがふつうですので、すぐに症状から病気があると判るものです。

口蓋裂の場合には、高率に滲出性中耳炎(中耳に粘液が貯まった状態)になるため、耳鼻科との診療連携は重要です